”たべる”でいきる。

すべてのお野菜を通じて、今よりもほんのちょっとだけ幸せな食を創っていきたい、24歳八百屋の日記です。

【”mocchiさんのお野菜”で選ばれないことが目標】【70話】

こんにちは、じゅん(@mocchi農家さんの語り部)です。

 

GWが一番バタバタとしていた感じですが、

その分たくさんの方々に農家さんをお伝えできたのにホクホクしております。

 

さて、今回は

 

”mocchiさんのお野菜”で選ばれないことが目標”

 

ということを軸にしてみよっかなと。

 

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あいだの人間

モノやコトを作る人がいた場合に

その作り手が自分だけではその価値を広く、正確に伝えられないとき

”あいだの人間”

が必要になってきますよね。

 

 

今はその”伝達”領域を行うコストが圧倒的に下がり、

正確に広く伝える効用は上がっているので

作り手自らが発信をするということも多くなっているなとは思うんです。

 

そうは言ってもなくならない”あいだのやること” 

ただ、現実問題。

一つのモノ/コトの生産に対して

A)知的、身体的、精神的疲労度が大きすぎ たり、

B)そもそも”伝達”自体が苦手領域 だったりして

 

「発信したくても発信できない」

 

ことはとってもざらに起こっている事だと思います。

 

 

そしてこれらの問題にはシビアに効いていることがあるなと思っていまして。

 

生産しているモノ/コトが一定程度(理想ではないが不足はしていない程度)

届けられている=売上が立っている場合には

相当な動機付けがない限り、

伝達は”あくまでできたらいいよね=プラスアルファ”の位置から脱しにくくなるなと思うんですよね。

 

すると、優先度が下がったそれに対してA)、B)状態の時に果たしてやろう!となるのか?

大方の人はならないんじゃないでしょうかね?

 

 

でも、心のうちでは

「正確に、広く伝達できたらそりゃいい」

と思っている。

 

だから、伝達、つまりは”あいだの人間”がやることって

テクノロジーによって発信のコストが下がり、効用が上がって作り手自身が発信できるようになったとしても無くならないなって思います。

 

”mocchiさんのお野菜”で選ばれないことが目標 

前置きが長くなっちゃいましたが、

僕がやっているお仕事も

【農家さんと消費者の間の人間】

のものなんですよね。

 

農家さんのこと、農家さん自身が気づけていない魅力を

広く正確に伝えることで

より多くの消費者のかたたちの暮らしに”あってよかった”の感情をもたらし、幸せになってもらう。

 

これが僕、八百屋さんの使命だなと思っていまして。

 

 

日中は強い日差しの中にいて
5月入ってからは特にお野菜の植え付けやビニールハウスの建設、土木系の作業が立て続けに入って来てとっても体力的にしんどくなる。

農家さんたちはそんな時期に入って来ております。
 
 


よく


「mocchiさんのお野菜」


と言っていただけるのですが、

 

”あいだの人間”のmocchiとしてはどこまでいっても


【〇〇さんのお野菜】


と、農家さんのお名前が一番に出てくるようにお野菜を扱わせていただきたいなと。

 

 

決して

”ウチ(mocchiの意味合い)のお野菜”

ではない。

あくまで

”〇〇さんのお野菜”
 
 


「大変だよ〜、だから応援しよう!」
という同情ではなくて。


「それだけ大変でも黙々と美味しいお野菜を作っていらっしゃる農家さんってかっこいいね」
とお客様に思ってもらい、そこから食べ手の皆さんの日常生活にちょっとでも畑や農家さんが登場してくる。
 
 
 
・ご家族でのお出かけ
・お子さんへの食育/職育
・自然の中で目一杯からだを動かす
・心落ち着く自然に目を向ける
 


そんな一見すると、
【自分のため】に行なっていることが
【農家さんのお困りごとの解決】に繋がっていた、
そんなつながりを作りたい。
 
 
 
少しづつその形が小さくとも実現して来た今、
改めて明日も農家さんのこと、お野菜のことお話ししていきたいと思います。

 

【無意識で太い針は確かに静か】【69話】

こんにちは、じゅん(@mocchi農家さんの語り部)です。

 

 

今日はエッセイ調でつらつらと。

 

想像する読み手は将来の自分と今苦境に立つ人たち。

こういう文章は自己満上等で書き殴っていきます。

 

 

 

 

ミジンコ

「ああ、この人は僕の存在すら何も気にしてないな。目の前にいるのに。」

 

そう感じることは少なくない。

その時の僕は、心の内にそのひと時で生まれることになった渦巻く感情をひた隠し、幾度かは殺し、挨拶をして次の予定に向かう。

 

この時ほど惨めで、悔しくて、自分という存在のミジンコさに頬を打たれることはない。

多分、それはそよ風でしかないが、僕にとっては足元をぐらつかせるに十分なほど威力のある拳だったりする。

 

太い針

 

言葉、表情、目の動き、姿勢。

 

それらは時に無意識の太い針となって、静かに、誰にも見えず、でも確かに僕にだけ見えるその形をとって。

恐れを与える間も無く、瞬間で僕の心に届いてしまう。

 

 

 

傲慢だ。

 

相手がじゃない。

僕がだ。

 

 

常日頃、社会に自分という存在を晒し、

「自分は何の価値を社会、目の前の人に提供できているのか」を問われ、

その度ごとに危うく揺らぐ。

 

その渦中で自分という存在を心にとどめておく為には

どうしたって”自尊心・プライド”が必要になってくる。

 

まだまだ道半ば。

社会を実際によりよく動かした実績もない。

そんな自分はわかっている。

けれど、その現実を一旦置いておいて、

理想の自分に添わせて、下駄を履かせて、ちょっとばかし大きく自己認知して、帳尻をとっている。

そんな自分もいる。

 

 

 

だからなんだ。

 

「何で自分に注意を払ってくれないんだろう」

下駄を履いた自分を持ち出すから、そんな風に心の奥底、どこか見えないところでそう思っているんだ。

 

等しくエゴに。

 

冷静に見ろよ。

まだまだ未熟で、未完の野郎なのが現実。

そいつが他者からの目を気にしていてどうする。

まずは自分の存在を証明しよう。

他ならぬ自分のために。

等しくエゴに。

 

 

隣の芝生が青く見えたり、時にいろんな感情が渦巻いて

不安になり、落ち着かなくなるのもそりゃわかるけど。

それを気にしていて自分は熟するのか。

 

 

死なない限り生きていける。

 

明日も息をしているはず。

大きく息を吸い込んで、グッと踏み込んで、足元一歩踏み出していこう。

【八百屋の在り方について八百屋歴2年の僕が思うこと】【68話】

こんにちは、じゅん(@mocchi農家さんの語り部)です。

 

 

色々とあって人生おもろくも、なかなかにハードなんだなと感じる今日この頃。

最近はアマゾンプライムでしんちゃんの映画を流しながら仕事してます。

 

さて、今日は

八百屋さんの在り方、ひいては小売りしている人の在り方について

ふと思ったことを書いておきたいなと思います。

 

”モノ価値”

ではないところで勝負する人は

”モノ価値”

とどう向き合うべきなのか?

にちょっとだけ触れました。

 

 

 

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お野菜販売の合間に

 

毎週月曜日は宅配&御影で露天販売なのですが。

 

お野菜に触れながらふと思ったんです。

 

 

 

”お野菜がすくなる端境期だからこそそこで真価を問われるのが八百屋さんだなぁ” 

 


今、神戸の農家さんはお野菜の変わり目の時期でかなり品目が減る時期に入っています。



もちろん、mocchiでやりとりしている農家さん方も例外ではなく、一時的とはいえ、全くお出しになるお野菜がなくなる方も多くいらっしゃいます。
(その中でも夏に向けて黙々とコトに向き合う農家さんの姿勢が本当に素敵でかっこいいんです)

 


そこで問われること

 

なので、当然売り場に並べられるお野菜の品目数も少なくなります。
スーパーなどに比べるとお野菜の種類も若干少なく、お客様によってはがっかりされることもあるかもしれません。


ですが、このお客様の”がっかり感”はお野菜自体のモノ訴求を店の一番のウリ(=価値)としてる場合に起こりやすくなるのだと思うのです。


お客様がそこにある”お野菜”を一番に期待しているのであれば、
そのお野菜が少なくなる(もしくは無くなる)と満たされる期待が少なくなる、そしてそれはお店に行く動機が減少していく、そんな流れです。



だからこそ、mocchiが改めて体現しなくてはと思ったことは、

 

・お野菜を扱う八百屋さんである以上、”お野菜というモノの価値を最大限高める”ことは前提条件

 

・それ自体が店の唯一で一番の価値であるのではなく

 

・次に出てくるお野菜が楽しみという気持ちにお客様になって頂けるように情報を伝えること

 

・お野菜が無かったとしても”常にそこにある”mocchiだけの価値を尖らせること

 

・それは”農家さんのこと/お野菜の背景を丁寧に伝える”、それを知ることで食卓で今まで気付かなかった美味しいに気付けること

 

 

かなと思ったんですね。



"何を価値と感じてもらってお野菜を買っていただくのか"
常に突き詰めていきたいです。




あ、実はひっそりとなのですが、販売日数と拠点を拡大させて頂きました。
頂いたご縁を大切に、明日は新しい拠点で新しい方々に農家さんのこと、お野菜のこと大切にお届けしたいと思います。


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<新販売拠点>
✏️greenfieldさん前
https://higashinada-journal.com/spot/3317/

<販売時間>
火曜日、12:00~17:00頃

<お野菜たち(一例)>
✔ひろたにさんのイチゴ章姫🍓
✔おおなかさんの玉レタス
✔いながきさんのフルーツトマト
など10数種類

 

 

 

 

 

 

 

 

【”余白を持った生き方”をしてみて変わったこと】 【今年一年の抱負】【68話】

こんにちは、じゅん(@mocchi農家さんの語り部)です。

 

歳を一つ重ねるたびに、一年という時間の歩く速さがどんどん早く感じる、今日この頃。
気付くとすでに2020年になっているんちゃうかと、新年早々あわあわしております笑

 

大分お久し振りになってしまったブログ・・・。

昨年の振り返りと今年の抱負からリスタートしたいと思います・・。

 

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ゆとりある生活をしてみたんだけども。

昨年は”ゆとりを持った成長/余白を大事にした生き方”で無理しないことを実践してみました。
今これからの時代、僕らの世代の多くが大事にしようとしている生き方かなと思うのですが。

 

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農家さんの畑、朝


その生き方を実際にやってみて、個人的にいい示唆を得られたな〜と思ってます。

 

昨年10月くらいまでは心身ともに「ちょうどええなあ」状態でした。

 

充足してました、佐々木。

 

「余白、あってる!好き・・・。」

となってました。

 

 

が、12月。

 

一年を振り返ったとき、自分への悔しさがふつふつと湧いてきたんです。

 

あら?っとなりました。

結構好きな生き方ちゃうかったっけ?っと。

 

 

クリープ状態

2019年になり、ミスタードーナッツでドーナツ食べながら「なんでやろ?」と自問自答しているとちょっと見えてきて。

 

 

 

 

”慣れ”でした。

 

 

悔しさの原因は。

 

 

ゆとりで走る、車に例えるならアクセル踏まずに進む”クリープ状態”で走ることに慣れすぎていて、

「ここやぞ」っていう勝負所でガッとアクセル踏んで最大出力で走りきれなかった自分がいました。

 

 

最大出力癖がないもんだから”勝負所を察する嗅覚”も育っていなかった。
 
 
 

車で例えると


”人生の余白を大事にして豊かに生きていこう”は本当にとても大事と痛感してます。


働く時間と場所、一緒に過ごす人、成し遂げたいこと。

その全てに余白を持たせてあげることで心が窮屈にならずに生きてこれた。

 


車っていう例えはすごく考えやすい、やっぱり。

 

 

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どんな景色を見に行くか


あたり一面に海が見える浜辺に行こうとしていたとして。


旅程に多少のゆとりがないとガソリン尽きそうになってるんだけど、ガソリンスタンド寄れない。

 

そして焦る。

 

海岸線から見えた景色、道中出会う人たちとの会話、色々楽しめたはずのことが楽しめなくなるのと一緒で。


自分という人間を動かすガソリンを補充するための余白がないと人生楽しめるところも楽しめないみたいです。
 
 

深呼吸したい未来の世界


実現させたいものがあって、その手触り感を感じられる未来がずっと先でもいいのであれば、ゆったりペースで、余白たくさんの旅程で全くいいと思います。

 


でも、ゆったりペースで昨年歩んで来て、

 

「あ、mocchiが作りたい未来を1秒でも手前に持ってきたい」

って心底僕は思えました。

 

 

目的地に早くたどり着きたい、開けた青一面の海、その絶景を早く見て見たい、そこで目一杯深呼吸したい。


そんな感覚です。
 
 

予定調和の成長をぶっ飛び超える


去年は、クリープ状態で走りすぎたので「一体、俺何キロでるねん?」「いつになったら目的地着くねん?」とモヤモヤがつのりました。

 

 

クリープ状態、つまり前に進んでいるんだけど自分に余白がある状態は絶対に必要、でもアクセルをぐっと踏み込むことも必要。

 

 

”アクセルの踏みどころの見極めと最大出力で走ってみること”

 

 

これを大事にしながらも、法を犯すようなこと/人として不誠実なことをしない、という意味でしっかり”制限速度”は守って、今年一年走っていこうと思っております。

 

 

どんなにパツパツになっても、素直・謙虚・誠実を忘れない佐々木純としていれるように精一杯人生を生きていきます。
今年も何卒よろしくお願いいたします。

 

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mocchi始まりの一枚
 

【期待しない事が大事】【畑に沢山の人を招いた経験からのお話です】【67話】

こんにちは、じゅん(@mocchi農家さんの語り部)です。

 

今日は、最近の農業体験を振り返ってみての学びをちょっと文字にしてみます!

 

”人の繋がり・温かみ”

を価値に感じている方、そこでしっかりビジネスとしても回していきたいと思っている方向けに書いてます。

この文字をきっかけに色々話せたらな〜なんて思ってます。

 

題して

 

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 この前のくさぬきお手伝い

 

先週の日曜日に、いつも仲良くさせてもらっている稲美町の松井さんの無農薬米の田んぼでくさぬきをして来ました!

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きゅうりの雌花と雄花は一緒にあるんやで〜と伝える松井さん

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ご家族参加が2家族、社会人の方も来てくださってみんなで写真!



 

当日は幼稚園年長さん、小学校低学年のお子さんも来てくださって、畑での時間があっという間でした☺️

 

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草抜きのお手伝い後に炊きたて白飯をぱくり。おにぎり6個食べる子も笑

当日の感想や皆さんの様子はmocchiFacebookページに譲る事にして、

ここでは”畑で人を結ぶ事”について、僕が実体験を何度も繰り返して来て、最近腹落ちしたことをシェアしたいと思います!

 

 

畑に来る事にどんな期待をするの? 

 

<農家さんも、来る側も相手に期待しすぎない>

 

 

ネガティブにも聞こえるのですが、全くその意味合いではないです。

農家さんと畑に来る側が継続的につながるためには、自分が行った事に対しての見返り、相手に対しての過度な期待を持たせてはいけない。

 

もっと正確にいうと、

 

”畑に来たことへの期待値を金やモノに求めてはいけない”

 

ということです。

 

 

 

人が何か行動を起こす時、その行動を意思決定する背景には、必ずその行動がもたらしてくれるであろう期待値が隠れています。

その期待しているものが他の行動で得られるものよりも良さそう、その行動じゃないと得られなさそうとなると人は行動を起こします。

 

 

これは”畑に人を迎える・人が来る”という事柄においても言えることです。

 

その期待を金やモノに置いてしまうとどうなるか?

僕はそれらを期待値に置いてしまうと、継続性に欠けるって思ってます。

 

 

お金を期待にした場合こうなる・・。

お金による報酬にすれば、”思ってたよりも議論”が発生してしまいます。

 

 

農家さん側:「これくらい払うんやから~~~位は動いて欲しい」  

 

畑に来る側:「こんだけやったんやから〇〇円は欲しい」 

 

せっかく繋がった人の繋がりが、お金を媒介にして繋げようとすると、期待値ズレが起きて結局継続性には乏しくなります。

(僕はこれが数ある農業体験系、お手伝い系がうまくいかなくなる理由のうち大きなものと思ってます。)

 

 

モノを期待にした場合こうなる・・。

 

では、お野菜やモノを見返りにあげる事にするとどうなるか。

 

 

 

農家さん側:「台風やらで今畑に何もないぞ・・・。でも、来てくれるからあげなきゃ。」

 

 

 

畑に来る側:「・・・。そっかもらわれへんのか・・・。」

 

一見すると外見上は繋がりがあるように見えますが、これも継続性は乏しいです。

言葉にして言われへんし、期待していたモノが提供できない、Get出来ないとなると、農家さんは負担、来る側はがっかり感に繋がりますね。

 

 

一発屋芸人みたいな感じ

つまり、人と人を繋げる誘引条件を金やモノにすると、それらは

 

・”思っているよりも足りなくなる不安定性”を孕んでいる

・その不安定性は時間を経過しても(複数回イベントをやっても)逓減する事はない

 

という性格を持っているので、”長いこと人をつなぐこと”には不向きなんだと思います。

一発の人を惹きつける力は強いですが。

 

 

継続性の鍵は”愛着”

なので、僕は

畑で農家さんと食べ手が出会った時に感じる、

 

・農家さんの人柄の素敵さ

・畑に来た側のパッと開く笑顔やポジティブな気持ち

・その瞬間、空間にたくさん行き交う”思いやり”の気持ち

 

この辺りの価値を最大化させる切り口を探して、伝わるように形を整えて、みんなが自然と何度もその価値に触れられるようにしようと思っているのです。

 

なぜなら、金やモノと違って、人に依拠する魅力(話がすごくためになるとか、笑顔がほんまに癒されるとか)は触れる回数が増えれば増えるほど(複数回イベントを行えば行うほど)愛着というものに形を変えてくれて、それが継続性の鍵になるって学んだからです。

 

 

僕らは農家さんと食べ手がつながることってほんまに価値だと信じてるので、社会に長く、広くその価値を広めていくために”ビジネス”という手法をとっています。

その観点からも、

 

「愛着がどれだけそのサービスを満たしているのか?」

 

を一つの観点にして推進していく、間違いなく赤字で潜る時間は長くなりますが、一度その愛着度が閾値を超えた時には足腰しっかりしたビジネスになり、

一見すると”儲かる事につながらない”と思われる、”しなやかな人の繋がり”・”思いやり”・”人の温かみ”がしっかりお金も動かし、社会を動かしていく、そう思ってます。

 

 

これからの1歩

 

とはいえ、まだまだ駆け出し、出来ないことが多いです。絶賛潜り中です笑

僕らmocchiは派手なことは苦手で、発信も下手くそなのですが。

 

幸運な事に、人としての生き方、商売人として生き方、事業のこと、組織のことを教えてくださる諸先輩方、お客様、同世代の同志、素敵な後輩達が本当にたくさんいらっしゃってくれます。

ほんまに大好きな神戸、農家さん、お客様にしっかり恩返しできるように、今日も目一杯、無理なく精進していきます!

 

 

 

【台風は色々を狂わせた】【66話】

こんばんは、じゅん(@mocchi農家さんの語り部)です。

 

今日は台風、しばくぞっていう内容です。

 

 

 

 台風は人を壊した

神戸には先週、台風が来ました。

都心部ではさほど大きな影響もなく、すでに忘れ去られていますね。

 

でも、この台風で人生が大きく崩れた人が。

 

神戸市西区の農家さんたちです。

 

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本当に病んでしまい、死を選んでしまうんじゃないかと心配になるくらいの落ち込みです。

 

出てくる言葉はネガティブなものばかり。

 

農業やめよう、どうせ売れへん、辞めようかな。

 

いつもは屈託のない笑顔で、冗談ばっかり話す、気のいいおっちゃん達です。

そのおっちゃん達が豹変するんです。

これ、脚色なしです。

現実です。

 

かける言葉が見つからないです。

どんな言葉の引き出しを開けても、この状況に合う言葉なんて見つかりません。

どんな表情でいたらいいかもわからないので、ひたすら地面を見てました。

 

 

市場の売れ行きを予測して、

この時期にきゅうりを出せれば収益上がるぞ!って戦略立てて。

 

そんなにお金も投資できるわけではないから、

業者に頼めば何十万、下手したら何百万かかるビニールハウスの工事を自分で行なって。

 

 

台風

酷暑

豪雨

台風

・・・・。

 

もはや災害レベル。疑いようがない。

そんな中でやっとのこと、出せるようになったきゅうり、なし、なす、イチジクなど。

 

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 一瞬で吹き飛びました。

何千万もの赤字になった農家さんもいます。

苦労して作ったビニールハウスが全部ぺしゃんこになりました。

 

これが現実。

畑に行かないとわからない現実。

これ見ないであーだ、こーだ言うなよ。

絶対にあかんぞ。

 

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台風は僕を狂わせた

 

そんな中、 一番仲がいい農家さん、山崎高志さんの畑で片付けをして、押部谷の高橋さんの畑にもお手伝いに行ってきました。
 
 

お手伝い自体はサクサクと進んで、それはよかったんです。

農家さんの話し相手にもなれて、少しは心を軽くできたかなとも思うんです。

 

 

ただ、それでも、僕の心の中は渦巻いてました。

鳴門の渦潮なんて目じゃないぜ。

 


僕も今、高橋さんからきゅうりはじめ、プッチーニかぼちゃも扱わせてもらって、お客様に現場の匂いと物語をお野菜と一緒に届けています。

 

でも、届けられている人が少ない。

20人ほど。

 

SNSのいいね、シェア、リツイート、コメント。。。

 

それらの数が僕に対して

 

まだまだ価値出せてないな、甘いな

 
と暴力的に言い放ってくる感覚。

 

1年八百屋やってきたのに、しょぼいな俺。
とすごく悔しい思いにも駆られます。
焦ります。心がざわざわ震えます。
 
 
「1年神戸でやってきたのに、こういう時にこそ農家さんと食べる人たちの繋がりを作っていくべきなのに、広がりまだまだ作れていないやん、俺。」
 
 
 
まだ何者でもない、武器がない自分に焦りと怒りと複雑な感情を抱いて、心が忙しなくなります。
 

 


農家さんも僕も、狂わされた。でも狂った奴が変えるんやで
 


今回の台風、押部谷・玉津あたりの被害がひどく、僕が大好きな農家さんたちの落胆する姿、疲れ切って膝に手をつく姿、たくさん見てきました、畑で。
 
 
「6月から作ってきて、やっと美味しく出せると思ったらこれや。」
「もう好きなだけ持っていき。」

その言葉にどれだけの感情が込められていたのか。
諦め、悲しさ、怒り。

行き場がなくなって、つい口をついた言葉、滲み出る雰囲気。

なんて声をかけたらいいか、本当にわかりませんでした。

 

 

僕らは生きるために食べていて、その食べ物を作っているのが農家さん。
僕らの食べ物を作ってくれている農家さんに、災害によるリスクをはじめとして、いろんなリスクのしわ寄せが一方的にきている。

 

なのに、それなのに。
たいした痛みも伴わずに僕らはどこかのお野菜を食べて生きている。
 
 
これっておかしいと思うんです。
フェアじゃない。
 


ここを変えにいくぞ、絶対に。
そう思えました。
 
  
 
まだ何者でもなくて、寝られへんくらい悔しくて、焦るけど。

 

”農家さんと食べ手の距離を0にする”

僕らが目指しているもの、絶対に形にする。
絶対に実現させてやる。
山崎さん、けんじさん、高橋さんと何十分も話して、やりたいことに確信が持てました。
 
 
距離を0にするため、背中を支え合う農食の関係を作るために、今は複数の農家さんにご協力いただきながら、自分たちでプログラミング勉強してwebサービスを開発してます。
農業の現場にあったらいいなのサービスです。
 
 

僕らmocchiの動きはさながら亀みたいで、ゆっくり遅く、地を這うようなものですが。

すごくコンプレックスを抱えながらでも、それをパワーに変えて、もっと農業を勉強して、野菜を勉強して、自然を勉強して。

 

もっと農家さんに、畑に触れて。

 

愚直を体現するくらいに、じっくり芯を食って、動いて生きます。

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【その仕事は誰への信頼で手元にあるのかに僕は鈍感だった】【貯金15万で創業した僕のライスワークの話】【65話】

こんばんは、じゅん(@mocchi農家さんの語り部)です。

 

今日は、ライスワークについて1年間個人事業主として八百屋をやってた僕の経験談から何か有用なものがお伝えできればと思います!

 

題して

 

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*ライスワークとは何ぞや?

皆さんはライスワークって聞いたことありますかね? 

僕は最近知りました笑

 

ライスワーク:生活のために働くこと

ライフワーク:自分の大義のために働くこと

 

すごく乱暴ですが、こんな感じなんですって。

 

ご飯を食べるための仕事=ライスワーク

(なんか使いたくなる言葉) 

 

上手いこと言うな〜

 

「よっしゃ!自分の好きなことで生きていけるようにするぞ!」

と一念発起はしてみたものの。

自分の事業だけで食っていける人ってほぼほぼいないと思います。

 

・在庫持たない

・利益率高い

・ストック型で売り上げが読める

・少ない資本でもスタートできる 

 

この辺りの狙い撃ち。

外すことはないであろうっていうビジネス形態を狙ってスタートすればライスワークもしなくていいのかもしれませんが。

 

そんな都合よく、”自分の好きなこと”が上記に当てはまることってないっすよね。

 僕が始めた八百屋、このほぼ全て真逆をいくビジネス形態でした笑

 

ドMか、俺は。

 

いや、待てよ。でも、うまくいかなそうって分かっているやつをあえてやるん、燃えるやん。

 

そんな理由で八百屋始めました。

 

熱い(苦しい)ぞ、俺よ。

 

 

*貯金15万円の創業時の僕のライスワーク 

 

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創業時の事業メモ この時ライスワークの重要性に気づかず

貯金15万

 

これが僕の創業時の軍資金。

今思うと、よくこれで単身乗り込んだなと。

 

何か大きなチャレンジするときには無知でいることってすごく重要なんだなって思います。

僕は良くも悪くも無知でバカやったから、貯金〇〇万円くらいしないと倒れるぞ〜っていう事前知識もなく、それ故に怖さもなくいざ猪突猛進。

 

 

でもですね。

すぐに直面しました。

 

理想崇高なのはよろしい。志熱いのもよろしい。俺は燃えてるぞ。

 

でも、直近で共感してくださる人集めなあかん。あれ、それって実績ないから時間かかるよな。

 

あれれ、実績ないから仕事作るのも時間かかるぞ。おっと待てい。その間、俺はどこからお金が出てくるのだ。

 

 

はい、結構甘く見積もっていました。

自分の好きなことを仕事にするということ。

 

勤め人だったときにわかりにくかったこと、それは

”その仕事は誰への信頼があってあなたの手元にあるのか”

ということ。

 

やれ忙しい、やれしんどい。

あーだこーだ言ってましたが、それってよくよく考えたら、

”佐々木純”という人間への信頼で来ていたわけではなかったんですよね。

 

あくまで会社。前任者。自分の周りの先輩方。

そこへの信頼。

 

それにも関わらず、自分の市場での価値に鈍感である。

The壮大な勘違い。

痛い。

 

 

幸いにして、僕は大学時代から起業時のビジネスに近いことを行なっていたので

力を貸してくださる諸先輩方がたくさんいらっしゃって。 

 

運よく、八百屋の大先輩で、拡大が鬼ほど難しい野菜の小売において指折りの拡大をしている八百屋さんでバイトをすることができました。

本当に感謝です。

 

ほぼ毎日休みなく入り、月で大体12万円くらいをライスワークで得ていました。

(本事業は赤字マックス)

 

*今の僕のライスワーク

現在はバイトを辞めて、mocchiとして頂くお仕事のみで生活してます。

 

<mocchi事業>

・八百屋事業

・野菜宅配事業

・農業体験事業

・農家さんのファンづくり事業

・農家さんの広報媒体(HPやビラチラシなど)作成

 

<業務委託>

・ブログラミング教育を行うベンチャー企業の経営お手伝い

(マーケティング、組織体制構築の責任者としてのお手伝い)

→地域に深く関わるので本業との関連性がものすごく高い

 

ライスワークが昇華してライフワークと一体になっていく感覚。

しんどいことが多い創業時のささやかな癒しの瞬間かもしれないです笑

 

とはいえ、本業はまだ赤字の状態。

潜りに潜っております。(節約の鬼と化してます)

 

*1年間やって分かったライスワークを選ぶ際に気をつけた方がいい2つのこと

 あえてライスワークをしなくてはいけないビジネスモデルを選択した、1年前の僕。

だからこそ見えてきた、”ライスワーク”をするときの注意点が2つあります。

 

フリーランスで生きていく人、起業する人はおそらく多くの人がライスワークを検討しなくてはいけなくなると思うので、そのときに皆さんの納得する意思決定に何かお力になれればと。

 

 

1:ライスワークで最低限稼がなくてはいけない金額を超具体的に把握する

 

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ここだけはしっかりと、綿密に。

一体、ライスワークとしていくら稼いだらいいのか。

ここを明確にしておかないと、本業に割くべき時間をどんどんライスワークに投下していくことになります。

 

もちろん、ライスワークから得られるものもあるので、

ライスワーク=悪

と言っているわけではないですが、創業時の意志としてライフワークを機能させた方が人生豊かなはずと思っているので、こう考えています。 

 

 

そして、具体的な金額を出す上で絶対に見ておくべき支出があります。

(僕はここをおざなりにしていたので大変でした)

 

国民年金、健康保険、住んでいる地域にかかる各種税金、生命保険の部類のものです。

 

どんな自助努力を行なっても削ることのできないこの支出。

しかも、そこそこ創業時には大きな金額になります。

僕の場合、これらだけで7万弱いってます。

 

ここは事業が忙しいとつい後回しにしてしまうので、

一番最初に具体的な金額を把握しておいた方が絶対にいいです。

 

 

2:ライスワークがライフワークを強くする設計をする

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本業との合流地点を設計する

ライスワーク=時間の消耗

は本当に無駄。勿体無い。

 

ライスワークをしたことで得られる知見は何か?

本業をより強くするようなライスワークでの成果は何か?

 

この辺を緻密に設計して、それを得にいく。

もちろん、ライスワークで関わる方々とすり合わせを行う。

これがないと、シンプルな金稼ぎという超絶おもんないことになりそうだなと思いました。

 

 

僕がバイトをさせていただいていた八百屋さん、今業務委託で関わらせていただいているベンチャーの社長さんは本当に懐深い方々で、期待値をちゃんとすり合わせてくださいました。

 

ここ、ほんまに重要やと思っています。

好きなことを仕事にしているのに、仕事で消耗する人生になっているなんて、創業時の自分に合わせる顔がなくなってしまいます。

 

 

 

 

ここまでざ〜っと書きましたが、僕らmocchiもかなり厳しい状況です。

日々生きている感覚を肌で感じて、ヒリヒリ感マックスで生きてます。

 

 

生きるってすごく大変。

だけど、すごく愛おしいなと思う今日この頃です。 

 

僕らと同じように厳しい環境にある皆さん、背中叩き合って、しんどいときにはそっと支え合って、一歩力強く踏み出していきましょう。 

 

うん、今日もいい眠りになりそうです。