”たべる”でいきる。

すべてのお野菜を通じて、今よりもほんのちょっとだけ幸せな食を創っていきたい、24歳八百屋の日記です。

【15分ブログ 57日目 値決めをずらすっていう話】

こんばんは、じゅん(@mocchi農家さんの語り部)です。

 

いきなりですが、

先週のお野菜宅配と露店販売の売り上げ公開します。

 

というのも、

 

どんな記事やったら読んでてためになりそう?   

 

お金のこと、知りたいっす

  

 はい。

やっぱりその辺が一番わかりやすくて、かつ気になる所ですよね笑

 

ということで、今回はお野菜宅配・露店販売という最上級に儲けにくいビジネスモデルを実践してみての売り上げを公開します。

経験も知識もないけど、何か小さいお商売やりたい!

けれど収入面が心配という方、元気でますぜい。 

 

気になる売り上げは?

 

(ドラムロール)

 

ドゥルルルルルルルル

バン!!

 

 

#1週間売り上げ

¥45,147

 

月曜日(10:00~15:00) ¥20,699-

*平均単価:¥940-

 

金曜日(10:00~20:30) ¥24,448-

*平均単価:¥1,164-

 

実際のところ、費用がものすごく掛かっているので

実は手元に残る純粋な利益は数千円単位です、毎週笑

 

なので、最近の主食はコスパがいいちくわと納豆です。

いつかこのちくわと納豆を思い出してきっと泣いてしまう。

(似たタイトルのドラマあったな〜)

 

 

 がっつり小売業をしているのは毎週月曜日と金曜日のみで

それ以外の曜日は打ち合わせやWebサービス構築を行なっています。

(それっぽく言ってみたかったことをお許しください)

 

 

気に入ってくださって複数回買ってくださる方が8割以上のmocchiのお野菜。

 

”お客様と売り手”

 

そんな関係を超えて気兼ねなくお野菜を通じてお話しできるこの関係性、

すごく好きですし、それ以上にいつも会いに来てくれる・お野菜を通して話をしてくれる皆さんのことが大好きです。

 

新規開拓率よりもリピート率を大事にしているので

僕としては思想に則って八百屋さん出来ているかなという所です。

 

 

いやはや”値決め”よ・・・。

 

とはいえ、どうしても薄利になってしまう、野菜の小売。

 

なんで薄利になってしまうの?

 

 Google叩いて調べればいくらでも理由は出て来ますが。

実際に八百屋をやってみての僕の分析では、

 

”市場価格の幅が狭いが故に売り手が設定できる”値決め”の範囲も狭い”

 

ことが根本やと思っています。

  

人参1本 10,000円

 

こんな人参あり得ませんよね。

むしろあったとしても買いませんよね。

 

シンプルにそういうことです。

 

つまり、お野菜というものの特徴として

日常の生活に頻度多く登場するものであるが故に、頻繁に消費行動が行われる

→故に需要サイドの”一回の消費行動にかかる金額はできる限り安くしたい”という欲求は強く、更に価格の上下動に敏感になる

 

ということだと思っています。

 

お野菜は有形なので、費用は一定かかって来ますし、

絶対的な市場の価格として天井が存在するので、

お野菜の小売業は付加価値をつけられたとして、

その天井付近をうろうろするしかない。

 

となると、どうしても薄利になりがちなのです。

 

 

では、mocchiはどうするのか?

 

値決めする領域をずらします。

 

つまり、お野菜宅配や販売といった小売業に依拠しない事業体を取るということですね!

 

僕自身が得意で評価していただける、

 

<食・農業の領域での>

・文字のお仕事(コピーライター的なこと)

・可愛らしい、朗らかなデザインのお仕事

・ファンづくりのお仕事

 

この領域を中心にしながら今年はお仕事を増やしていき、

農家さんと食べ手の距離を0にしていきます。

 

上記3つのどれかに興味持たれた方、お役に立てることあれば何でもご相談ください!

 

 

【15分ブログ 56日目 露店販売の数字も出しつつ、”農家さんの語り部”の意味を考えるお話】

こんばんは、じゅん(@mocchi農家さんの語り部)です。

 

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農家さんをもっと近くに

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レイアウトを変えつつ



今日も朝5時くらいから神戸の農家さんの元を回ってお野菜をいただき、

露店販売しておりました。

 

いやはや・・・・。

 

今日は・・・・。

 

暑すぎるっ!!!!!!!

 

雪国生まれの僕にとっては相当こたえる気温。

もう少し、夏よ、待ってくれ。 

 

 

リピートの方が7割以上

 

そんな暑さもあり、

今日は特に来ていただけるお客様の人数がグッと少なかった、そんな1日でした。

 

 <11:00~17:00の稼働時間>

お客様数合計:15名(平均値はだいたい20名前後)

1時間あたり平均お客様数:約2名

 

いや〜、だって暑いですし、外を出歩くのも億劫になりますよね。

露店販売をしている場所は阪急御影駅という駅から歩いて5分くらいの場所なので

微妙に遠いんです。

 

ましてや、この近辺の地域では

小学校の運動会がこの時期にあるらしく、月曜日が代休とのこと。

なおのこと家でゆっくり過ごしたり、むしろ遠出したりするので

お野菜買おうとはなかなかならない。

(↑いつも買ってくださるママさんが教えてくれました)

 

 

そんな中で来てくださったお客様。

よくよく振り返ってみると、知った顔の方ばっかりでした。

お客様15人中11人の方が2回目以上のお客様

割合にして70%以上

 

お子さんがこの前よりも少し大きくなっていらっしゃったり、

服装が前よりも夏服に近づいていらっしゃたり、

病院にいく時間帯が変わっていらっしゃったり。

 

 「あのツルツルのきゅうり、何もつけなくても濃くて美味しかったわ!」

「あらー、いちご無くなっちゃったの?美味しかったわー」

 

本当に、本当に感謝です。ありがとうございます。

 

 

お客様との会話の中で見えた”語り部”の価値とは?

 

 常連のお客様との会話が多かったこともあり、

今日は特に”農家さんの語り部”として

 

・農家さんの人柄

・こだわり

・立ち振る舞い

・エピソード

 

をお客様とお話しする時間が多かったんです。

やっぱり会話をするのは本当に楽しい・・・。

 

その時間の中でふと気づいたことがあったんです。

 

「蒸し風呂みたいなビニールハウスで、体力どんどん減るんですよ」 

「雑草生えんように畝ごとに丁寧に土を起こしたりするんですよ」

 

 実際に僕自身がお手伝いで経験した農作業の大変さや苦労。

この話をする、そして、その大変な作業の時の農家さんの表情やかけてくれた言葉、その作業の時に交わした会話をありのままに話す。

 

 意図的にこれをしようとしているわけではなく、

自然と会話の中に入っているのですが、

このお話をするとお客様が前のめりになって、グッと聞いてくださるんです。

 

そして、

「それは美味しいはずだわ」

と言葉にしてくださる。

 

 

苦労とか困難、大変な部分ってわかってもらいたいけれど、

こと自分の話になると人には言いづらいもの。

同情を誘うみたいに映ってしまうし。

 

 でも、この部分にこそ農業のリアルが映し出されているし、

その瞬間の合間合間に見せる農家さんの表情や言葉にこそ

”大変だけど農業を仕事にしている理由”が農家さんごとに滲んでくる

そう思うんです。

 

そこにこそ、食卓が、その目の前のお野菜がもっと美味しく感じて

幸せが増すヒントが隠れている、そう思うんです。

 

 

そして、これは農家さん自身ではなく、

そこを農家さんの自己認知以上に語れる第三者がいて初めて伝達可能となる。

 

僕はそこにこそ”農家さんの語り部”の存在価値がある、そう感じました。

 

 

 

しっかり反芻して、消化しよう。

 

 

 

【15分ブログ 55日目 僕ら20代の仕事観をちょっと考えてみたっていう話】

暑い、暑すぎる。。。

今日は寝苦しい夜になりそう、、、

 

こんばんは、じゅんです。

 

今日はいろんな人の働くに触れたのでこんな話を。

 

 

 

 

僕らにとっての”仕事”って?

 

特に僕ら20代(こと20代前半)の仕事の捉え方って

”その仕事って、誰のためになってるの?”

の先にあります。

 

さらに言うと、これは僕の完璧な主観ですが、

”誰か”

の指し示す範囲が社会規模、未来軸に広がってきているなと感じます。

空間軸と時間軸の両方において広く、先へと

考えるポイントが広がってきているな〜と。

 

*これまで*

「あのブランドの車欲しいから、仕事やったんぞ」

「あそこのうまい寿司食べたいから、仕事やったんぞ」

 

*ここ最近*

「食べ物に困っている人がいるのに、食べ物を無駄するのはよくない!」

「不当に安い労働力で作られた服ではない、エシカルな物を広めなきゃ」

「このままいくと食料枯渇になるから、新しい消費のシステムを!」

 

 

もちろん

これまでの仕事観をひとまとめに論じることはできなくて

 今僕らが住んでいるこの社会を作ってきた先人たちは

紛れもなく社会軸、未来軸への志が広く、深かったんだと思います。

だからこそ偶然ではなく、必然の結果として社会を作ってきた。

 

 

 

自分の幸せ=? 

 

自分軸で仕事をすることに反論なんてないです。

誰だって根本を辿れば自分の幸せのために仕事を選択しておりますから。

僕もうまいもん食べたいし、ゆっくりとした時間を過ごしたいから仕事を頑張るところはありますし。

 

むしろ”自分の幸福のために仕事をする”は人間の本質で代わり得ないと思います。

 

ただ、変わってきたのは

<自己の幸福=社会の幸福・未来の幸福>

になってきたのかなと。

 

その理由は色々あると思いますが、間違いなく影響しているのはネットの力。

 

・気軽に日本はもとより世界の情報をリアルタイムに収集することができるようになり、世界と私の距離感が0距離になったこと。

 

有識者の直の言葉に触れられるので、自分の見聞の域を超えて現実に即した精度の高い情報に基づく未来予測に触れることができるようになった

 

などなど。

当事者意識の高まりの秘密はこの辺にあるんじゃないかなって

自分の体験からも思います。

 

 

だからこそ僕らが気をつけないといけないこと

 

ろくに現実の社会を知らないのに知ったかぶりになること

だと思います。

 

ネットで拾ってきた情報で楽をするのではなく、

むしろ

「その情報ってほんまかいな?」

と疑ってかかって、自分でも調べにいく。

 

ネット駆使してすべきことは

ショートカット

ではなくて、

精度の高い仮説構築

かなと思うのです。

 

 

幸せにしたいと思う相手の表情が見えてきて、声も聞こえてくる。

 

そんな状態にまで輪郭を鮮明にしたいものです。

【15分ブログ 54日目 mocchi創業メンバーもながいてくれたことで気づけた話】

5月もついに終わってしまいました。

 

”ついに”というべきか、”知らぬ間に”というべきか。

 

ここ最近音沙汰なく、発信おろそかになっていたので

ぶっちゃけ系のお話を書いていきたいなと思っています。

 

今日は、”組織作りって巻き戻し効かないよな”っていう話です。

 

 

 

山本こうたという男、皆さんはご存知でしょうか?

通称”もな”という男、この方が耳なじみありますかね?

 

 

 

 

はい、御察しの通り著名人でもなんでもありません笑

(ネタみたいに使ってごめん、もな)

 

 

4月に新しく立ち上げた、mocchiの創業メンバーがもなです。

 

・年の差は4歳

・初めて会って話したのは2015年の夏くらい

・それ以降全くお互いコミュニケーションなし

・ふと話そうとなり2018年3月に2年振りに会って話す

・2回目会った時にmocchi創業メンバー決定

 

 

大丈夫か!!??

と思うくらい、超速度で一緒にやることが決まったんですよね〜

人事の知り合いには何かと言われそう・・・・

でも、家庭環境やこれまで育ってきた環境、興味分野や変えたいと思っていること、食の好みとかが驚くほど一致していて。

 

これは後からわかったことだったんですが、そういう”根幹の部分”って言葉にせずとも伝わるところあるな〜なんて勉強になりました。

その嗅覚は研ぎ澄ませておかないとスタートアップは厳しいぜい。。。

 

 

 

もなが一緒になったことで、新事業も速度上がったし、耳に入ってくる情報量も増えたしで、mocchi事業サイドは目に見えて加速しました。

 

 

 

まだ何も事業としていけてるものがない状態のゴリゴリスタートアップって

兎にも角にもVisionマッチ度高く、価値ある事業を作らなくては存在価値がないと自ら奮い立たせて”事業作り”を急ピッチでやると思います。

 

 

そんな状況だからこそ、”事業”のことは特に目がいく。

でも、ふと冷静になると、見えてない部分が見えてきて、そのことの重要さにハッとさせられるんです。

 

それが”組織作り”

 

いくら事業がいい感じものでも、それを回す人間僕らの方が腐っていれば

良いものも作り続けることができません。

その意味で、僕は価値あるものを会社として作り続けるためには

”事業・組織”両面をバランスよく注力して作り上げていかなくてはと思います。

 

 

事業はうまくいかない場合、すぐピボットできるので

割と軌道修正しやすいのですが、組織作りはそうはいかない。

 

組織作り=人間の習慣作り

 

だと僕は思っています。

 

こういう困難な時はこんな風に考えてやっていこう!

判断に迷った時は〜〜〜に立ち返ろう!

〇〇なコミュニケーション大事!

 

仕事をしていく上で、ひいては生きていく上で

誰しもが意思決定を何回も何回も繰り返します。

組織作りとは、その大小様々な意思決定の判断基準の組織内部にいる人間同士で高次元で一致させていき、さらにその基準を高く保つことに他ならないと思うんです。

 

そんな価値観作り・人間の脳みそ作りが、

「あ、やっぱりこの考え方よくないから変〜えよっと。」

っていう急な変更に追いついて行けるわけがないなって思います。

 

 

事業ばっかりに目が行きがちスタートアップですが、

実は一番気をつけて、綿密に設計して、日頃徹底しなくてはいけないことが、

一度ミスると人間をアップデートしなくてはいけない”組織作り”だな〜。

俺、ここ意識しよって最近思いました。

 

 

 

もなが一緒になったことで、

「もな自身の人生がもっと幸せなものになるためには俺は何ができるのか?」

この問いかけをmocchi代表として自分に問いかけることが多くなりました。

 

 

僕自身、いろんな共同機会獲得してきたり、事業アイデア生み出したり、広報したり、デザインしたりが好きで得意なのでば〜っとやりがちなんですが、

まあ適当なところもある笑

(笑いですまない)

 

結構振り回すことも多いんやけど、まあなんだ。

 

もな、迷惑かけることもあると思うが、よろしく頼むよ。

背中預けますぜい。

 

 

 

 

【15分ぶろぐ 53日目】僕はこれで生きていますっていうお話

だいぶおひさしぶりになってしまいました。

 

 

前回はぶっちゃけのお話を書いたのですが

 

 

vegejun.hatenablog.com

 

 

力強い言葉をかけてくれる方々ばかりで。。。

 

 

先輩、後輩、同期、お客様、農家さんと。。

本当にたくさんの方々が一つ一つ思いがこもって

体温が感じられる言葉をかけてくださって。

 

 

常日頃、支えてくださっている方々への感謝は行動で示そうと思って生きてましたが、

やっぱり人間、慣れると見えなくなるものなのですね。

 

僕はこんなにも支えてもらって生きているんや。

 

”あの人が幸せになって、笑顔になるためには”

って思って色々やっていたけど、

実は同じくらい僕も笑顔にさせてもらっていたなってじんわり染みました。

 

 

自分を守るもの、前に進ませるものは自分しかいない

 

会社を辞めてから、組織というものから離れてから

こんなことを思っていましたが、

 

「独りよがりやった〜!それって!」

 

と思っております笑

いきっておりましたね笑

お恥ずかしい。。。

 

 

幸せになって欲しいなって思う人から支えてもらっている今日この頃の僕ですが。

 

宅配や露店販売でお客様と接していると

そのことを特に感じるんですよね。

 

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宅配を始めた当初からお野菜を買ってくださっているおばあちゃんからは

オススメのパンをいただきました。

 

 

「あんたがそろそろ来るかなと思って、コーヒー沸かしとったわ。」

「これも食べていきなさい。」

 

って、おばあちゃん。

 

僕がどんなスケジュールで動いているか知っていらっしゃるから

昼ごはん食べてないやろうっていっつもご飯を持たせてくれるんです。

 

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今日は、おまんじゅうまでくれて。。。。

おばあちゃん、僕泣きそうです。。。

 

今日は40分くらいリビングで話してたかな〜笑

最近あったあれこれや、若い頃こんなことしておけばよかった等。

この時間がほんまに好きなんよな〜

 

 

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僕の先輩の女性からは

 

「宅配とか露店販売で使えるんちゃうかなと思って!」

「よかったら使ってあげて〜!」

 

ってカバンをいただきました。

 

 

このカバン。

 

野菜が映えるんだよな〜!!

 

嬉しくて、自分用に買ったかまたさんの元気ネギをさして歩いてみました笑

 

このカバン持っての宅配だと、なんか妙に力でます。

 

 

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大阪の主婦の方からは、

手作りの米粉のスコーンをいただいて。。。

 

tore tore という、

農業体験と写真撮影を合わせた僕らのイベントに参加してくださったことがある方なのですが。

 

なんと!

その時に行った、押部谷のやまさきさんのケールを練りこんで作ってくださったんです。。。

 

しかもレシピ付きでくださって、

ほんまに美味しい。。。

しみる、染み渡るぞ。。。。

 

 

上記のお写真以外にも

お菓子いただいたり、農家さんからは新しいお野菜やオススメのお野菜をいただいたり。

 

 

”ものをいただいている”

 

単にそんなことじゃないんです。

 

幸せになって欲しい人たちから、

笑顔になって欲しい人たちから、

直接体温がこもった贈り物をあげて、もらってができる。

 

それが宅配と露店販売の魅力・やりがい。

 

正直ちょっとしか黒字になっていなくても。

ビジネス的に正解の道でなくても。

 

それでもやりたいのは、こんな一瞬が毎回の宅配や露店販売にあるからなんです。

 

 

 

 

改めて、僕頑張ります。

 

【15分ぶろぐ 52日目】創業から今までのネガティブな話をします

前職のSpeeeを退職したのが、2017年6月末。

 

税務署に行って

個人業主としてお野菜宅配始めますと宣言したのが2017年7月3日。

 

今日で261日が経ちました。

 

好きなことをやっていく20代の方が

40歳になった時に後悔がないんじゃないかなと思い、ノーリスク思考で始めた2017年の7月。

 

貯金は20万円くらいしかなかったです。

(今はもうちょっと少ないくらいです笑)

 

とりあえず簡易的なホームページ作って、

神戸でお世話になった方々に帰ってきた報告をして、協力の依頼をとにかくしてみました。

 

兎にも角にも暑くて、汗かいてた覚えが強いです。

 

お話をしていくと、応援してくださる方々ばかりで

ありがたいことに学びの環境と稼ぐ環境と思いを表現する環境を整えていただきました。

 

 

意気揚々と始めたお野菜宅配。

 

 

でも、壁ばっかりでした。

 

 

お野菜の品質管理ができていなくて、「食べるところがない」と言われました。

 

お野菜の紹介をすると煙たがられ、100人位に伝えたら全無視だったこともありました。

 

一度買っていただいた方の8割は一度きりのご縁になってしまいました。

 

農家さんを表現したいのに伝え方が微妙で、ただお野菜を売っている自分に嫌気がさす日々が続いています。

何のためにやってるねん俺はと。

 

そもそも農家さんと食べ手を繋ぐことのアプローチ間違っているんじゃないかと自己否定から考え始めることもあります。

 

自分が信じていたはずの価値が揺らぐことも多々あります。

 

「全然安くない。期待はずれやな〜」

「勉強が足りないわよ、あんた。調べなさい。」

ぐさっとくることは日常茶飯事です。

 

どつかれたこと、揚げ足を取られたこと、妙な話を持ちかけられたこともあります。

 

お客様が求めていることって何なのか問答して苦しくなることがあります。

 

考えることから逃げようとしてYouTube見て寝落ちすることもありました。

クレヨンしんちゃんドラえもん、乃木坂のレコメンドを見つくしました。

 

結局一人なのかと寂しさとやるせなさと、作りたい環境・絶対に面白くなれたはずの環境を作れなかった自分への不甲斐なさとでめちゃくそに悔しかったこともあります。

 

誰かの迷惑になっていたことに間接的に気付いて悔しくなりました。

 

 

 

それでも、どうあっても。

めちゃくそに悔しくても、自分に不甲斐なくても、腹たっても。

 

人を繋ぐことで、”食べる”の可能性を拡げていきたい。

 

作り手の人柄が、物語が、その人生が、

食べ手の1日をより美味しくする、幸せにする。

 

作り手と食べ手の距離が0に近づくことで

解決することが難しかった、生産現場の課題の解決の糸口が見つかるかもしれない。

問題視されていた、消費現場の問題が明るくなるかもしれない。

 

何がどう変わっていくのかなんてわからないけれど。

 

食には元来、人を繋ぐ強力な力があって。

その力を生産と消費の二つを繋げる力としてフルスロットル活用した先には

見えていない世界が広がっているんじゃないかと思うんです。

 

 

 

その世界を早く実現させたい。

自分たちで表現したい。

そんなエゴな部分が原動力になっている、ぶっちゃけそこが大きいです。

 

 

だから、大きく勝負に出ます、今年。

 

事業インパクト最大化のために、大きく勝負に出ます。

 

リスク最小化のために頭は働かせながらも、戦略性は担保しつつも、

大きく勝負に出ます、6月末。

 

 

まだ見ぬ創業の同志に早く会いたいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

【15分ぶろぐ 51日目】”規格外野菜”を主軸にしたサービスをやらない理由のお話

最近、フードロス、特に規格外野菜に関しての取り組みだったり、ニュースが多いですね

 

僕は”規格外”って言葉が大っ嫌いです笑

 

区別している言葉ではなく、差別している言葉にすら聞こえてくるんですよね。

 

個性あって、ばりうまいし、農家さんの物語がぎゅっと詰まっているお野菜やぞ!

なに勝手にはじいとんじゃって思うからです。

 

すみません、話が脱線しました笑

 

beinspiredglobal.com

 

www.e-aidem.com

 

 

 

「無駄になってしまうものに注目がいく」

 

という点でこのような取り組みが増えていくことはいいことだと思いますし、

新しい消費や流通の形が出てくることで変えられることもあるかと思います。

 

 

 

世間の目を向ける

日々の生活をちょっと違う視点で見てみる

 

 

という点においてとても有意義だと思うのですが、

継続して働きかけることが何よりも問題解決には重要だとも思っています。

 

一回の啓発では

一人の日常生活を変えるまでは至らないですし、

世間を変えるとなると言うまでもない感じです。

 

 

”継続”があって、”発展”、その次に”変化”

その逆は成り立たない、そんなシンプルなことかなと思っています。

 

 

そして、資本主義で回っているこの世界を変えていくとなると

一番効率的な手法がビジネスで表現していくことだと感じています。

 

 

フードロスや規格外野菜をなくすという目的を掲げるにしても

ちゃんとビジネスとして回し、継続的にかつ発展的に人々の生活に働きかけてこそ本当の意味で課題解決になるんだと思います。

 

 

本題ですが、それを実行するためには、

 

”規格外野菜”に焦点を当てたビジネスはうまくいかない

 

と現場経験から思っています。

 

 

正確にいうと、

 

規格外野菜販売を主軸にしたサービスはあまりうまくいかない、

うまくいったとしても軌道に乗るまで時間がかかる

 

と思っています。

 

 

というのも、

 

1:単価の天井が低いところからのスタートでそれ以降も上がりづらい

 

2:収益化させるには規模の経済を働かせる必要があるが、そもそも”規格外”は量が読めない・少ない故に流通の非効率や固定費の圧迫がでかくのしかかる

 

3:拡大させていくほどに”人手”が必要な労働集約型のビジネス形態になりがちで、人件費の圧迫が大きくなる

 

4:農家さんはそこの解決を求めていないケースが多い

 

 

があるな〜と感じているからです。

一個一個簡単に見ていきます。

 

 

 

1:単価の天井が低いところからのスタートでそれ以降も上がりづらい

 ”規格外野菜”として押し出した時に、お客様はどんなイメージを持たれるでしょうか?

 

おそらく

「スーパーで買うよりも安い」

が大半なのではないかなと思います。

 

ある種、これはサービスに寄せられたお客様の”期待値”です。

この期待値を悪い意味で裏切ってしまうと、サービスとしては”死”です。

 

期待値が価格の安さに向いてしまうと、

一旦お客様の数は拡大できるかもしれませんが、それ以降で単価をあげることは相当困難になってきます。

 

お客様からすると、その企業のサービス=お手頃価格 のブランドイメージなので

そもそもその企業に対して持っている予算は少ないです。

無い予算を拡大させることは、こちらのコントロールできる範囲を超えているのでなかなかできることではないですよね。

 

つまり、野菜販売以降の事業展開の幅を自分で狭くしてしまうことになるので

僕はやっていないです。

 

 

 

2:収益化させるには規模の経済を働かせる必要があるが、そもそも”規格外”は量が読めない・少ない故に流通の非効率や固定費の圧迫がでかくのしかかる

じゃあ、コストを減らすのってどうなんやろと思ったんですが、

ここにもまた大きなハードルがあります。

 

コストって何がかかるのかっていうと、

輸送費、人件費、店舗代、野菜品質管理費などが大きくかかってきます。

 

サービスの規模を大きくさせつつもこれらのコストをダウンさせていくとなった時に

輸送費は規模の経済が働きやすく、扱う野菜量を拡大させていくことである程度効率的になっていきます。

 

しかし、ここにまず問題があります。

 

”規格外野菜を狙って作っている農家さんはいない”

”天候不順など不確実性の高い予測不能な事象に収量が極端に左右される”

 

つまり、収量が確保しづらい・読めないといことですね。

 

サービス規模を大きくした時に

それに必要とされるお野菜量を確保しようとすると

輸送ルートが複数に渡ったり、県外にまでいったりすることとなり、

結果輸送費の、利益に対しての圧迫量が大きくなってしまい、あんまり規模の経済のメリットが働かないと思っています。

 

 

3:拡大させていくほどに”人手”が必要な労働集約型のビジネス形態になりがちで、ただでさえ利幅が小さい野菜販売には人件費の圧迫が大きくなる

加えて野菜販売を拡大させていくと

どうしても”人手”が必要になってきます。 

 

品質を見極めることはもちろんですが、

規格外野菜を扱うとなるとその背景や物語が固有の価値なので

そこをわかりやすく伝える主体としても人の存在は無視できません。

 

・野菜を運ぶ

・野菜を詰める

・野菜の管理をする

・店舗を運営する

のあたりの主要業務はどちらかというと肉体労働の色が強く、

蓄積されたナレッジを効かせる幅が小さいです。

 


そもそも利幅の少ないビジネス形態が野菜の小売販売なので

多くの人を雇う、他のIT企業並みに十分な賃金を支払う

ってことはできなくはないですが、

他のサービスよりも圧迫が大きいなと感じています。

 

また、今の時代、人手が欲しい企業はたくさんありますし、

働き方は多様になっていますよね。

 

売り手市場で、かつ働き手はフラ〜っといろんな仕事の選択肢を楽しめるので

雇用する側としては

 

”自分のところで働くということがあなたの人生や生活にどんな意義があるのか”

 

という、働くということの本質により踏み込んで表現し続けなくてはいけないとも感じています。

 

 

4:農家さんはそこの解決を求めていないケースが多い

 これはよく盲点になることで、

僕が規格外野菜を主軸にして扱うことを選択していないのに一番大事にしている理由です。

 

ほんまに農家さんはお野菜の無駄をなくすことを求めているのか?

ということです。

農家さんの共感がなければいくらお客さんがついてもお野菜のやりとりができないので意味がないと思っています。

 

「もちろん解決できた方がいい!」

と農家さんも感じていると思いますが、

現場には解決したい問題がたくさんありすぎるのです。

 

畑の現場を知らない人間はそこの問題を無視する、もしくは知らないので

山積する問題の中から自分勝手な妄想で”重要度”を上げて解決しようと動くのです。

 

農家さん側からすると

全く的外れではないからこそ関わり方が難しくなるのではないかと感じています。

 

これは自戒の念も込めてです。

僕自身もまだまだ畑の現場を知らないです。

もっともっと農家さんの話を聞き、畑に行き、学び続け、農家さんにとって必要な存在になりたいですし、絶対にならなあかんと日々感じています。

 

 

 

 

と。

 

ばーっと書いてきましたが、全てがまだまだ僕の中でも仮説です。

日々のお野菜との関わり、農家さんとの関わり、お客様との関わりの中で

しっかり見つめて、見つめ続けたいと思っています。

 

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