”たべる”でいきる。

すべてのお野菜を通じて、今よりもほんのちょっとだけ幸せな食を創っていきたい、24歳八百屋の日記です。

【15分ぶろぐ 44日目】僕が八百屋として大事にしていることは”市場の値段を無視すること”、白菜1玉700円くらいなのに150円で売る理由というお話

こんばんは、じゅんです。

 

最近のお野菜たちは高いですね〜。。。

 

www.yomiuri.co.jp

 

 

weathernews.jp

 

 

特にこの寒い時期に食べたくなる”鍋”で使う、

 

白菜

大根

ほうれん草

ねぎ

 

あたりの値段が例年の約2倍ほどなので、より顕著に感じますよね

 

 

もちろん、僕が住む、ここ神戸でも野菜高騰の波は確実に来ています

 

 

どこのスーパーも軒並み高価格でお野菜を出している中で、

ぶさべじ宅配・露店で販売するお野菜たちは価格を通常価格で扱っています

 

 

例えば、

 

白菜1玉 税込150円(某スーパー価格:税抜き764円)

大根1本 税込160円(某スーパー価格:税抜き257円)

青ネギ 税込150円(某スーパー価格:税抜き177円)

 

 

もちろん、農家さんを安く買い叩いているわけではありません。

 

むしろ、農家さんの言い値で仕入れています

 

 

この安さの秘密には

神戸の農業の特徴が関わっているのですが、その値段の原理は一旦置いておいて。

 

 

【なぜ、市場の値段を参考にしてもっと高い値段をつけないのか】

 

 

よくここを聞かれるので、ここについて僕の考えを残しておきたいと思います。

 

 

今のような、市場の値段が安い状態の時、

値段を平均価格より少し安いくらいまでに上げれば、確かに利益は増え、

ビジネスとしては良く回しているように”見えます”。

 

 

でも、これって超短期的に見れば”良い手”のように見えますが、

中長期で見れば決して”良い手”でもなんでもありません。

 

 

「なぜ、わざわざ他との区別がつきにくくするのか。」

 

まずこう疑問を持ちます。

 

野菜というものは、そこらへん探せばたくさん売ってあり、

また、他の野菜との差別化なんて食べてみるまでわかりません。

しかも、本当の美味しさを舌が知っていないと、美味しさですら区別できません。

 

つまり、野菜という性質を考えるなら、

この小売をする前提として

”いかに差別化を計り、自分たちにしか提供できない価値を提供するのか”

 

が驚くほどに重要なのです。

 

 

その意味で、わざわざ”値段”というわかりやすい性格を

他と似せていく意味がわからないんです。

僕の場合は、値段をあげなくても利益は確保できるのであげる必要性が全くないんです。

 

 

他にも、戦略的背景として

 

◇広報的戦略

 ”本来値段をあげて増えるはずの利益分を、”広告費”と捉えて、この機会にぶさべじのお野菜やそれを取り巻く農家さん、僕らの温かみという価値を感じてもらうきっかけにする”といった狙い

 

◇ブランド的戦略

 値段が安いことをフックにして、その背景を知りたくなったお客様との会話時間を確保して、お客様との関係を深くしていくといった狙い

 

 

あとは、オフレコの戦略的意思決定もあり、

トータルで見て、ここで値段を上げない方が結果的に良いと判断を下しています。

 

 

ここまで書いていいのかとなるんですが、

書いて残したくなったので、まあいいかなと思っています

 

 

 

 

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