”たべる”でいきる。

すべてのお野菜を通じて、今よりもほんのちょっとだけ幸せな食を創っていきたい、24歳八百屋の日記です。

【15分ブログ 56日目 露店販売の数字も出しつつ、”農家さんの語り部”の意味を考えるお話】

こんばんは、じゅん(@mocchi農家さんの語り部)です。

 

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農家さんをもっと近くに

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レイアウトを変えつつ



今日も朝5時くらいから神戸の農家さんの元を回ってお野菜をいただき、

露店販売しておりました。

 

いやはや・・・・。

 

今日は・・・・。

 

暑すぎるっ!!!!!!!

 

雪国生まれの僕にとっては相当こたえる気温。

もう少し、夏よ、待ってくれ。 

 

 

リピートの方が7割以上

 

そんな暑さもあり、

今日は特に来ていただけるお客様の人数がグッと少なかった、そんな1日でした。

 

 <11:00~17:00の稼働時間>

お客様数合計:15名(平均値はだいたい20名前後)

1時間あたり平均お客様数:約2名

 

いや〜、だって暑いですし、外を出歩くのも億劫になりますよね。

露店販売をしている場所は阪急御影駅という駅から歩いて5分くらいの場所なので

微妙に遠いんです。

 

ましてや、この近辺の地域では

小学校の運動会がこの時期にあるらしく、月曜日が代休とのこと。

なおのこと家でゆっくり過ごしたり、むしろ遠出したりするので

お野菜買おうとはなかなかならない。

(↑いつも買ってくださるママさんが教えてくれました)

 

 

そんな中で来てくださったお客様。

よくよく振り返ってみると、知った顔の方ばっかりでした。

お客様15人中11人の方が2回目以上のお客様

割合にして70%以上

 

お子さんがこの前よりも少し大きくなっていらっしゃったり、

服装が前よりも夏服に近づいていらっしゃたり、

病院にいく時間帯が変わっていらっしゃったり。

 

 「あのツルツルのきゅうり、何もつけなくても濃くて美味しかったわ!」

「あらー、いちご無くなっちゃったの?美味しかったわー」

 

本当に、本当に感謝です。ありがとうございます。

 

 

お客様との会話の中で見えた”語り部”の価値とは?

 

 常連のお客様との会話が多かったこともあり、

今日は特に”農家さんの語り部”として

 

・農家さんの人柄

・こだわり

・立ち振る舞い

・エピソード

 

をお客様とお話しする時間が多かったんです。

やっぱり会話をするのは本当に楽しい・・・。

 

その時間の中でふと気づいたことがあったんです。

 

「蒸し風呂みたいなビニールハウスで、体力どんどん減るんですよ」 

「雑草生えんように畝ごとに丁寧に土を起こしたりするんですよ」

 

 実際に僕自身がお手伝いで経験した農作業の大変さや苦労。

この話をする、そして、その大変な作業の時の農家さんの表情やかけてくれた言葉、その作業の時に交わした会話をありのままに話す。

 

 意図的にこれをしようとしているわけではなく、

自然と会話の中に入っているのですが、

このお話をするとお客様が前のめりになって、グッと聞いてくださるんです。

 

そして、

「それは美味しいはずだわ」

と言葉にしてくださる。

 

 

苦労とか困難、大変な部分ってわかってもらいたいけれど、

こと自分の話になると人には言いづらいもの。

同情を誘うみたいに映ってしまうし。

 

 でも、この部分にこそ農業のリアルが映し出されているし、

その瞬間の合間合間に見せる農家さんの表情や言葉にこそ

”大変だけど農業を仕事にしている理由”が農家さんごとに滲んでくる

そう思うんです。

 

そこにこそ、食卓が、その目の前のお野菜がもっと美味しく感じて

幸せが増すヒントが隠れている、そう思うんです。

 

 

そして、これは農家さん自身ではなく、

そこを農家さんの自己認知以上に語れる第三者がいて初めて伝達可能となる。

 

僕はそこにこそ”農家さんの語り部”の存在価値がある、そう感じました。

 

 

 

しっかり反芻して、消化しよう。