【15分ブログ 58日目 ”値切る”ということのお話】
こんばんは、じゅん(@mocchi農家さんの語り部)です。
本格的に”梅雨っ!!!”という感じの天気になってきましたね・・・。
朝起きて雲ばっかりの天気を見ると
「・・・・・・。」
ちょっとテンションが上がらないのはあるあるですかね。。
さて、今日は八百屋さんをやっているとこれまたあるあるの
”おまけつけて攻撃”と”値切り攻撃”について笑
ちょっと、あんた、私〇〇(遠い場所でした)から来たんよね〜。ちょっとおまけしてや〜。
え、高いわ〜。安くしてくれたら買うのに。。。
安くできるんでしょ、実は笑
(ちょっと静かにしててください)
正直にいうと、そういうお客様は相手にしていません。
もちろん、無下にコミュニケーションして
その空間が楽しいものじゃなくなることが一番嫌なので
要望を飲むことはありますが、二度と相手にしません。
僕がそうする理由はシンプルです。
その言葉が発する時点で、価格という数字に一番の関心点があり、
農家さんのお話やお野菜がこの場に来るまでの背景のお話ができない
からです。
お客様は誰しも
目に見える情報
手に触ってわかる情報
耳で聞いてわかる情報
五感で感じ取った情報をもとにして”なぜそのお野菜が美味しいのか”を一瞬のうちに吟味していると思っています。
(この辺りの話はまた別の時に詳細に書きたいです)
「このお野菜、美味しい!はず!!」
って思った時、そして実際に食べて見て美味しいと感じてくださった場合にご購入してくださるのですが、
その”美味しいかもしれない”という予測に対して
”値段”という数字はとてもわかりやすい判断材料なのでお客様の心を掴む、
そのグリップ力がとても強いんですね。
美味しさは目に見えない価値で、しかも食べてみないと分からない
それ単体を見定めるってすごく難しいですよね。
だからこそ、値段という数字に美味しさが置き換えられることで
他の場所で売っているお野菜やこれまで買ったことのあるお野菜の美味しさと容易に比較することができて、
購買の判断材料になる”美味しいかもしれない予測”の精度をあげることができる。
なので、”値段”というもののお野菜購買における影響力って高いんだと思うんですね。
確かに、値段は美味しい理由を探す上で必要な観点ですし、僕も多用しています。
だからこそ値段の話になること自体にはなんの論点もないです。
ただし、”値段”の判断基準が美味しい予測をする上で一番にする八百屋ではいたくない、そういうことなんです。
この農家さんのこういうこだわりがあるから美味しい
この農家さんのこういう人柄があるから美味しい
ここが一番優先される判断基準になった時に初めて僕らmocchiの訴えたかった価値を届ける一端がスタートします。
農家さんと食べ手の距離を0にする
ことで増える食卓の豊かさがあるし、農業現場の課題へ入り込んでいくこともできる。
その信念はブラさず、”値切り”には一切対応しないで八百屋さんをしていきます。