”たべる”でいきる。

すべてのお野菜を通じて、今よりもほんのちょっとだけ幸せな食を創っていきたい、24歳八百屋の日記です。

【”mocchiさんのお野菜”で選ばれないことが目標】【70話】

こんにちは、じゅん(@mocchi農家さんの語り部)です。

 

GWが一番バタバタとしていた感じですが、

その分たくさんの方々に農家さんをお伝えできたのにホクホクしております。

 

さて、今回は

 

”mocchiさんのお野菜”で選ばれないことが目標”

 

ということを軸にしてみよっかなと。

 

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あいだの人間

モノやコトを作る人がいた場合に

その作り手が自分だけではその価値を広く、正確に伝えられないとき

”あいだの人間”

が必要になってきますよね。

 

 

今はその”伝達”領域を行うコストが圧倒的に下がり、

正確に広く伝える効用は上がっているので

作り手自らが発信をするということも多くなっているなとは思うんです。

 

そうは言ってもなくならない”あいだのやること” 

ただ、現実問題。

一つのモノ/コトの生産に対して

A)知的、身体的、精神的疲労度が大きすぎ たり、

B)そもそも”伝達”自体が苦手領域 だったりして

 

「発信したくても発信できない」

 

ことはとってもざらに起こっている事だと思います。

 

 

そしてこれらの問題にはシビアに効いていることがあるなと思っていまして。

 

生産しているモノ/コトが一定程度(理想ではないが不足はしていない程度)

届けられている=売上が立っている場合には

相当な動機付けがない限り、

伝達は”あくまでできたらいいよね=プラスアルファ”の位置から脱しにくくなるなと思うんですよね。

 

すると、優先度が下がったそれに対してA)、B)状態の時に果たしてやろう!となるのか?

大方の人はならないんじゃないでしょうかね?

 

 

でも、心のうちでは

「正確に、広く伝達できたらそりゃいい」

と思っている。

 

だから、伝達、つまりは”あいだの人間”がやることって

テクノロジーによって発信のコストが下がり、効用が上がって作り手自身が発信できるようになったとしても無くならないなって思います。

 

”mocchiさんのお野菜”で選ばれないことが目標 

前置きが長くなっちゃいましたが、

僕がやっているお仕事も

【農家さんと消費者の間の人間】

のものなんですよね。

 

農家さんのこと、農家さん自身が気づけていない魅力を

広く正確に伝えることで

より多くの消費者のかたたちの暮らしに”あってよかった”の感情をもたらし、幸せになってもらう。

 

これが僕、八百屋さんの使命だなと思っていまして。

 

 

日中は強い日差しの中にいて
5月入ってからは特にお野菜の植え付けやビニールハウスの建設、土木系の作業が立て続けに入って来てとっても体力的にしんどくなる。

農家さんたちはそんな時期に入って来ております。
 
 


よく


「mocchiさんのお野菜」


と言っていただけるのですが、

 

”あいだの人間”のmocchiとしてはどこまでいっても


【〇〇さんのお野菜】


と、農家さんのお名前が一番に出てくるようにお野菜を扱わせていただきたいなと。

 

 

決して

”ウチ(mocchiの意味合い)のお野菜”

ではない。

あくまで

”〇〇さんのお野菜”
 
 


「大変だよ〜、だから応援しよう!」
という同情ではなくて。


「それだけ大変でも黙々と美味しいお野菜を作っていらっしゃる農家さんってかっこいいね」
とお客様に思ってもらい、そこから食べ手の皆さんの日常生活にちょっとでも畑や農家さんが登場してくる。
 
 
 
・ご家族でのお出かけ
・お子さんへの食育/職育
・自然の中で目一杯からだを動かす
・心落ち着く自然に目を向ける
 


そんな一見すると、
【自分のため】に行なっていることが
【農家さんのお困りごとの解決】に繋がっていた、
そんなつながりを作りたい。
 
 
 
少しづつその形が小さくとも実現して来た今、
改めて明日も農家さんのこと、お野菜のことお話ししていきたいと思います。