【農業と食卓の間に立ちたいという人へ】【63話】
こんばんは、じゅん(@mocchi農家さんの語り部)です。
今日は、
「農家さんのためになることがしたい!」
と思っている人向けのあれこれです。
題して!
↓最近、こんな感じでいろんな人とのご縁をいただくんです↓
農業の課題についてどう思いますか?
課題に対してどんな働きかけをしてるんですか?
ものすごく嬉しいです、ほんまに。
話しましょ、話しましょ!ってなります。
だって、会話の切り出しからすでに”農業の課題”についての話です。
農業って日常生活からどうしたって遠い世界なので
(特に僕らの世代は)そもそも関心を持つ人数すら少ない・・・。
そんな中で、自分から情報収集しようと動いていく仲間がいるなんて
なんと心強いことか・・。
実はtalikiさんにインタビュー掲載してもらってましたhttps://t.co/rKmAxmafJJ
— じゅん@mocchi 農家さんの語り部 (@1008Sigotonin) 2018年6月19日
この記事経由で「話してみたいです!」という声をもらえるので、すごくありがたいです。
今日も大学院で専門的に土壌研究していて、今後プログラマーになりそうなすごく人としても好きな女性の方に会えたし!#taliki
こういった、”社会課題”のような小難しそうなものをポップにわかりやすく発信してくれるメディアさんがあるからこその潮流かなと思います。
さてさて。
本題に戻します。
最近の農業周りの傾向というか流行り
農業の課題についてどうしよう!とか
農家さんのために〜〜したい!とかの相談やディスカッションが一番多いのですが、
最近特に
”農家さんと食べる人たちの間のポジション”
に立ちたいと思う人が増えてきています。
テクノロジーの進歩により
農業の現場と物理的距離が離れてしまっている現代でも
より手軽に農業現場の実態や困っていることが手に取るように把握することができるようになったことが、この流行りの大きな要因かなと思っています。
この傾向自体は本当に歓迎すべき事。
むしろもっともっと大きなうねりにしなくては。
僕自身も言ったら”間のポジション”を仕事にしている人間。
そこを生業にしてます。
ただ、だからこそこの潮流にちょっとした危機感も持っています。
それはというと。
間に立とうとするものの農家側の目線が欠如している問題
語弊を恐れずにいうと、
農家さんと食べる人たちの間に立ってやろうと意気込んでいることが
農家さんにとっては”余計なお節介”になっていないかという事。
先にも触れたようにネットなどを駆使して農業を取り巻くいろんな状況に手軽にアクセスできるようになった結果として農業への興味関心、問題意識も芽生えてきました。
ただ、その情報ってほんまにそうなん?って疑うことを忘れがちだと思うんです。
こと農業は地域の特性がとっても色濃く反映される産業。
故にネットで転がっている課題がまるっきり当てはまることなんかそうそう無いです。
稼いでいる農家さんが多い地域、とてもファッション性があり同時に哲学を体現している農家さんが多い地域だってあります。
「どこの地域の、だれ(農家さん)のために、何をしたいねん」
「その農家さんの現場にどれだけ足運んだん?何を見たん?感じたん?」
その問いがぼやっとしたままだと、良かれと思ってやったことが農家さんのためにもならず、非常に悲しい自己満足で終わるな〜って感じてます。
自己満足だからビジネスとしても成立しにく。
仕事にならない。
変えられるものも変えられない。
or ではなく。and で取りに行く
だからこそ農家さんと食べる人たちの間に立って
両者に価値を残したいって思うのであれば、意識的に畑に文字通り体当たりする。
気持ち農家さん側に比重を重くして、情報収集する。
これがマストやなって思います。
そして、その畑にて五感で感じた農業の問題点や可能性を
一消費者として眺めてみる。
どの農家さんの笑顔を見たいのか、どの消費者の方の笑顔を見たいのか。
間に立つものとして、農家さん側の生活にも、消費者側の生活にも
両方にどっぷり入り込んで観察し続けよう。
そんな覚悟が”あいだ”を仕事として農家さんの語り部をする、僕の大事にしていることであり、mocchiがこれからも変わらずにずっと大事にしたいことです。