”たべる”でいきる。

すべてのお野菜を通じて、今よりもほんのちょっとだけ幸せな食を創っていきたい、24歳八百屋の日記です。

【その仕事は誰への信頼で手元にあるのかに僕は鈍感だった】【貯金15万で創業した僕のライスワークの話】【65話】

こんばんは、じゅん(@mocchi農家さんの語り部)です。

 

今日は、ライスワークについて1年間個人事業主として八百屋をやってた僕の経験談から何か有用なものがお伝えできればと思います!

 

題して

 

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*ライスワークとは何ぞや?

皆さんはライスワークって聞いたことありますかね? 

僕は最近知りました笑

 

ライスワーク:生活のために働くこと

ライフワーク:自分の大義のために働くこと

 

すごく乱暴ですが、こんな感じなんですって。

 

ご飯を食べるための仕事=ライスワーク

(なんか使いたくなる言葉) 

 

上手いこと言うな〜

 

「よっしゃ!自分の好きなことで生きていけるようにするぞ!」

と一念発起はしてみたものの。

自分の事業だけで食っていける人ってほぼほぼいないと思います。

 

・在庫持たない

・利益率高い

・ストック型で売り上げが読める

・少ない資本でもスタートできる 

 

この辺りの狙い撃ち。

外すことはないであろうっていうビジネス形態を狙ってスタートすればライスワークもしなくていいのかもしれませんが。

 

そんな都合よく、”自分の好きなこと”が上記に当てはまることってないっすよね。

 僕が始めた八百屋、このほぼ全て真逆をいくビジネス形態でした笑

 

ドMか、俺は。

 

いや、待てよ。でも、うまくいかなそうって分かっているやつをあえてやるん、燃えるやん。

 

そんな理由で八百屋始めました。

 

熱い(苦しい)ぞ、俺よ。

 

 

*貯金15万円の創業時の僕のライスワーク 

 

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創業時の事業メモ この時ライスワークの重要性に気づかず

貯金15万

 

これが僕の創業時の軍資金。

今思うと、よくこれで単身乗り込んだなと。

 

何か大きなチャレンジするときには無知でいることってすごく重要なんだなって思います。

僕は良くも悪くも無知でバカやったから、貯金〇〇万円くらいしないと倒れるぞ〜っていう事前知識もなく、それ故に怖さもなくいざ猪突猛進。

 

 

でもですね。

すぐに直面しました。

 

理想崇高なのはよろしい。志熱いのもよろしい。俺は燃えてるぞ。

 

でも、直近で共感してくださる人集めなあかん。あれ、それって実績ないから時間かかるよな。

 

あれれ、実績ないから仕事作るのも時間かかるぞ。おっと待てい。その間、俺はどこからお金が出てくるのだ。

 

 

はい、結構甘く見積もっていました。

自分の好きなことを仕事にするということ。

 

勤め人だったときにわかりにくかったこと、それは

”その仕事は誰への信頼があってあなたの手元にあるのか”

ということ。

 

やれ忙しい、やれしんどい。

あーだこーだ言ってましたが、それってよくよく考えたら、

”佐々木純”という人間への信頼で来ていたわけではなかったんですよね。

 

あくまで会社。前任者。自分の周りの先輩方。

そこへの信頼。

 

それにも関わらず、自分の市場での価値に鈍感である。

The壮大な勘違い。

痛い。

 

 

幸いにして、僕は大学時代から起業時のビジネスに近いことを行なっていたので

力を貸してくださる諸先輩方がたくさんいらっしゃって。 

 

運よく、八百屋の大先輩で、拡大が鬼ほど難しい野菜の小売において指折りの拡大をしている八百屋さんでバイトをすることができました。

本当に感謝です。

 

ほぼ毎日休みなく入り、月で大体12万円くらいをライスワークで得ていました。

(本事業は赤字マックス)

 

*今の僕のライスワーク

現在はバイトを辞めて、mocchiとして頂くお仕事のみで生活してます。

 

<mocchi事業>

・八百屋事業

・野菜宅配事業

・農業体験事業

・農家さんのファンづくり事業

・農家さんの広報媒体(HPやビラチラシなど)作成

 

<業務委託>

・ブログラミング教育を行うベンチャー企業の経営お手伝い

(マーケティング、組織体制構築の責任者としてのお手伝い)

→地域に深く関わるので本業との関連性がものすごく高い

 

ライスワークが昇華してライフワークと一体になっていく感覚。

しんどいことが多い創業時のささやかな癒しの瞬間かもしれないです笑

 

とはいえ、本業はまだ赤字の状態。

潜りに潜っております。(節約の鬼と化してます)

 

*1年間やって分かったライスワークを選ぶ際に気をつけた方がいい2つのこと

 あえてライスワークをしなくてはいけないビジネスモデルを選択した、1年前の僕。

だからこそ見えてきた、”ライスワーク”をするときの注意点が2つあります。

 

フリーランスで生きていく人、起業する人はおそらく多くの人がライスワークを検討しなくてはいけなくなると思うので、そのときに皆さんの納得する意思決定に何かお力になれればと。

 

 

1:ライスワークで最低限稼がなくてはいけない金額を超具体的に把握する

 

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ここだけはしっかりと、綿密に。

一体、ライスワークとしていくら稼いだらいいのか。

ここを明確にしておかないと、本業に割くべき時間をどんどんライスワークに投下していくことになります。

 

もちろん、ライスワークから得られるものもあるので、

ライスワーク=悪

と言っているわけではないですが、創業時の意志としてライフワークを機能させた方が人生豊かなはずと思っているので、こう考えています。 

 

 

そして、具体的な金額を出す上で絶対に見ておくべき支出があります。

(僕はここをおざなりにしていたので大変でした)

 

国民年金、健康保険、住んでいる地域にかかる各種税金、生命保険の部類のものです。

 

どんな自助努力を行なっても削ることのできないこの支出。

しかも、そこそこ創業時には大きな金額になります。

僕の場合、これらだけで7万弱いってます。

 

ここは事業が忙しいとつい後回しにしてしまうので、

一番最初に具体的な金額を把握しておいた方が絶対にいいです。

 

 

2:ライスワークがライフワークを強くする設計をする

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本業との合流地点を設計する

ライスワーク=時間の消耗

は本当に無駄。勿体無い。

 

ライスワークをしたことで得られる知見は何か?

本業をより強くするようなライスワークでの成果は何か?

 

この辺を緻密に設計して、それを得にいく。

もちろん、ライスワークで関わる方々とすり合わせを行う。

これがないと、シンプルな金稼ぎという超絶おもんないことになりそうだなと思いました。

 

 

僕がバイトをさせていただいていた八百屋さん、今業務委託で関わらせていただいているベンチャーの社長さんは本当に懐深い方々で、期待値をちゃんとすり合わせてくださいました。

 

ここ、ほんまに重要やと思っています。

好きなことを仕事にしているのに、仕事で消耗する人生になっているなんて、創業時の自分に合わせる顔がなくなってしまいます。

 

 

 

 

ここまでざ〜っと書きましたが、僕らmocchiもかなり厳しい状況です。

日々生きている感覚を肌で感じて、ヒリヒリ感マックスで生きてます。

 

 

生きるってすごく大変。

だけど、すごく愛おしいなと思う今日この頃です。 

 

僕らと同じように厳しい環境にある皆さん、背中叩き合って、しんどいときにはそっと支え合って、一歩力強く踏み出していきましょう。 

 

うん、今日もいい眠りになりそうです。